重機・建機の知識 2024.07.29

重機のアタッチメントとは?種類と特徴、使用時の注意点を解説

油圧ショベル、ブルドーザー、ホイールローダーといった重機は、アタッチメントの活用・交換によって幅広い作業を行えるようになります。

重機のアタッチメントには、実にさまざまな種類があります。しかし、重機に馴染みがない方からすれば、「アタッチメントの細かい違いがわからない」といった疑問を持つことも多いでしょう。

そこで本記事では、重機のアタッチメントについて、その種類や特徴を分かりやすく解説します。使用時の注意点も紹介しますので、しっかりと理解したうえで重機のアタッチメントを活用しましょう。

重機のアタッチメントとは?

様々な重機のアタッチメント

重機のアタッチメントとは、建設現場や工事現場などで使用される重機に取り付けることが可能な装置・ツールのことです。アタッチメントを使用することで、重機の機能を拡張し、特定の作業に適したパフォーマンスを発揮させられるようになります。

アタッチメントの主な用途には、以下のようなものがあります。

  • 掘削:土砂や岩石の掘削
  • 運搬:資材や廃材の運搬
  • 破砕:コンクリートや岩石の破砕
  • 切断:金属や木材の切断
  • 整地:地面の平坦化やならし

アタッチメントを使用することで一台の重機で多様な作業を行えるようになり、主に以下のようなメリットが期待できます。

メリット 補足
コスト削減 アタッチメントを交換するだけでさまざまな作業に対応できるようになり、複数の重機を揃えるコストを削減できる。
作業効率の向上 特定の作業に適したアタッチメントを使用することで、作業効率を向上させることができる。
現場の柔軟性 アタッチメントを交換するだけで、さまざまな現場で柔軟に対応できるようになる。

重機のアタッチメントは、建設現場や工事現場での作業効率を向上させるうえで重要なツールです。アタッチメントを適切に選んで使用することで、一台の重機で多様な作業に対応できるようになり、コスト削減や作業の柔軟性向上につながります。

重機のアタッチメントについて詳しく知るために、重機そのものについても併せてご覧いただくと、より理解が深まります。以下の記事で解説しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
重機とは?種類と役割、用途、免許を解説

重機のアタッチメントの種類と特徴

ブレーカと油圧圧砕機(重機のアタッチメント)

本章では、数ある重機の中でも多くのアタッチメントが存在する「油圧ショベル」「ブルドーザー」「ホイールローダー」の3つをピックアップし、それぞれの代表的なアタッチメントの種類と特徴を順番に解説します。

油圧ショベルのアタッチメント

本記事で紹介する油圧ショベルのアタッチメントは、以下のとおりです。

  • バケット
  • ブレーカ
  • 油圧圧砕機
  • グラップル
  • オーガ
  • カッター
  • リフティングマグネット
  • 草刈機
  • ハーベスタ
  • プロセッサ

各アタッチメントの特徴や活用場面について順番に紹介します。

バケット

油圧ショベルの標準バケット

バケットは、油圧ショベルに取り付けられるアタッチメントの中で最も一般的かつ多用途に使用されるものです。バケットの形状やサイズは多種多様で、大容量のものから小回りの利くものまで、作業内容に合わせて選択できます。

下表に、バケットの代表的な種類と特徴をまとめました。

種類 特徴
標準バケット 油圧ショベルに標準装備されているバケット。
幅広バケット 標準バケットよりも幅の広いバケットのことで、軟らかい土質の掘削に適している。
幅狭バケット 標準バケットよりも幅の狭いバケットのことで、標準バケットに比べ細く狭い溝や硬い土質の掘削に適している。
法面バケット 底面が平らになっているバケット。
スケルトンバケット 側面・底面がメッシュや格子状の網目になっていて、土と石をふるい分けられるようになっている。川底や海岸での掘削作業にも適している。

バケットは重い土砂や岩を扱うため、非常に頑丈な造りになっております。また、耐久性の高い素材で作られており、過酷な作業環境でも長期間の使用が可能です。

バケットの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 掘削作業(例:建設現場での基礎掘削、土木工事でのトレンチ掘削、採石場での石材採取)
  • 運搬作業(例:掘削した土砂の積み込みと運搬、建設現場での廃材の運搬、農地や園芸作業での土の移動)

ブレーカ

岩盤掘削をするブレーカ(重機のアタッチメント)

ブレーカは、チゼル(杭)を一定方向に押し出す仕組みで、コンクリートや岩石などの硬い材料を細かく砕くために使用されるアタッチメントです。圧縮空気や油圧の力を利用しピストンを動かすことで、強い打撃力を実現します。

ブレーカにはさまざまなサイズがあり、油圧ショベルの大きさや作業内容に応じて選択できます。小型のものは軽量で小回りが効きやすく、大型のものは強力な破砕力を発揮するのが特徴です。

近年のブレーカは作業中の騒音を抑えるための設計が施されており、都市部や住宅地などの騒音規制が厳しい場所でも使用しやすくなっています。

ブレーカの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 建物の解体作業(例:古い建物の取り壊し、橋梁や道路の解体コンクリート基礎の撤去)
  • 岩盤掘削(例:トンネル掘削、採石場での石材破砕、ダム建設での岩盤掘削)
  • 道路工事(例:アスファルト舗装の撤去、コンクリート道路の撤去、新しい道路の基礎工事)

油圧圧砕機

解体後のコンクリート塊の細分化をする油圧圧砕機(重機のアタッチメント)

油圧圧砕機は、先端がクワガタのハサミのような形状をしているアタッチメントです。油圧の力を利用してコンクリートや鉄筋コンクリートを破砕します。大割と小割の2種類があり、それぞれ異なる用途に適しています。

大割の油圧圧砕機は、ビルをはじめコンクリート構造物の解体で使用されるアタッチメントです。コンクリートを挟み、圧砕するための大きな「歯」が付いていて、クワガタのアゴのような見た目が特徴です。また、歯の根元には、コンクリ―ト内部にある鉄筋を切断するための鉄筋カッターが付いています(鉄筋カッターが付いていないタイプもあります)。

大割の油圧圧砕機の主な活用場面は以下のとおりです。

  • 建物の主要構造部材の解体
  • 橋梁や大型コンクリート構造物の解体
  • 大型基礎の破砕

一方の、小割の油圧圧砕機は、大割機で粗く砕いたコンクリート構造物のガラをさらに細かく砕くためのアタッチメントです。細かく破砕することで、運搬や処分が容易になります。

小割の油圧圧砕機の主な活用場面は以下のとおりです。

  • 解体後のコンクリート塊の細分化
  • 鉄筋コンクリートの分別と破砕
  • 再利用可能な資材の加工

グラップル

金属スクラップの処理をするグラップル(重機のアタッチメント) グラップルは、トングで物を掴む機能を持ったアタッチメントです。「つかみ機」とも呼ばれます。

高い把持力を持ち、さまざまな形状やサイズの物体をしっかりと掴むのが特徴です。これにより、効率的かつ安全に物体を運搬できます。特に木材や金属スクラップなど、不規則な形状の物体を掴んで運搬する際に非常に有効です。

グラップルの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 木材の運搬(例:伐採現場での丸太の積み込みと運搬、製材所での木材の取り扱い、建設現場での木材の運搬)
  • 金属スクラップの処理(例:スクラップヤードでの金属廃材の処理、廃棄物処理場での金属スクラップの取り扱い、解体現場での金属片の運搬)

オーガ

穴をあけるオーガ(重機のアタッチメント)

オーガは、土中に穴(孔)をあけるためのアタッチメントです。スクリュー形状のドリルビットを回転させることで、短時間で深い穴を掘れます。

オーガの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 基礎工事(例:建物の基礎杭の設置、橋梁の基礎工事、高層建築の基礎掘削)
  • 農業(例:果樹の植栽、農業用のポスト設置、灌漑パイプの設置)
  • フェンス設置(例:フェンスの支柱設置、看板のポール設置、照明柱の設置)
  • その他(例:井戸掘り、地質調査のボーリング、テレコミュニケーションポールの設置)

カッター

カッターは、高い切断力を持ち、硬い材料を迅速かつ正確に切断するために使用されるアタッチメントです。細断することで解体工事が効率よく進捗し、搬出に適した長さに細断することで現場からの搬出・積載の効率が向上します。

カッターの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 建物の解体作業(例:鉄筋コンクリート建物の解体、橋梁の解体、ビルの内部解体)
  • 道路工事(例:アスファルト舗装の切断、コンクリート道路の切断、道路補修工事)
  • 配管やケーブルの設置(例:配管の設置作業、ケーブルの埋設工事、地下インフラの整備)

リフティングマグネット

スクラップ処理をするリフティングマグネット(重機のアタッチメント)

リフティングマグネットは、油圧ショベルに取り付けることで、大型の金属物や大量の金属片を効率的に持ち上げて移動させられるアタッチメントです。

主に建物や構造物の解体作業で使用されています。解体後の金属片を効率的に収集し、処理場まで運搬することが可能です。

その他のリフティングマグネットの主な活用場面は以下のとおりです。

  • スクラップ処理(例:スクラップヤードでの金属廃材の収集、金属リサイクル施設での素材の仕分け、工場での廃材処理)
  • 港湾作業(例:金属製貨物の積み下ろし、船舶の荷役作業、コンテナターミナルでの貨物移動)

草刈機

重機のアタッチメント:草刈機

草刈機は、ショベルから取り出した油圧で動き、広い範囲の草刈を素早く安全に行えるアタッチメントです。「ブッシュカッター」とも呼ばれています。

草刈機は、高速回転する刃を持ち、草や低木を効率的に刈り取れます。これにより、広範囲の草地や藪を短時間で整地することが可能です。

草刈機の主な活用場面は以下のとおりです。

  • 農地や牧草地の整地(例:農地の整地、牧草地や果樹園・農園の草刈り)
  • 道路脇や公園の整備(例:道路脇や河川敷・堤防の草刈り、公園や緑地の整備)
  • 工事現場の整地(例:建設現場の整地、造成地の草刈り、工事前の準備作業)

ハーベスタ

木を伐倒するハーベスタ(重機のアタッチメント)

ハーベスタは、伐採、枝払い、積み込みなどの作業を油圧ショベル一台で行えるようになるアタッチメントです。これにより、作業の手間を大幅に削減できます。

ハーベスタの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 森林伐採(例:大規模な森林伐採、伐採地の開発、木材の大量生産)
  • 木材処理(例:枝払いと木材の整形、木材の長さを揃える作業、木材の積み込みと運搬)
  • 環境保全作業(例:間伐作業、森林の管理と保全、生態系の維持)

プロセッサ

玉切りを行うプロセッサ(重機のアタッチメント)

プロセッサは、一般的に伐倒された材の枝払いを行い、所定の長さに玉切りするためのアタッチメントとして知られています。プロセッサに伐倒の機能を備えたものは、ハーベスタと呼ばれて区別されるのが一般的です(見た目では両者の区別はほとんどつきません)。

プロセッサの主な活用場面は、ハーベスタと同様です。

ブルドーザーのアタッチメント

続いて、ブルドーザーの代表的なアタッチメントとして、以下を取り上げます。

  • ストレートドーザ
  • パワーアングルチルトドーザ
  • Uドーザ
  • レーキドーザ
  • ツーウェイドーザ
  • リッパ
  • トーイングウインチ

各アタッチメントの特徴や活用場面について順番に紹介します。

ストレートドーザ

ストレートドーザ(Sドーザ)は、ブルドーザーのアタッチメントの中で最も基本的で広く使用されています。その名のとおり直線的な形状をしており、シンプルな設計が特徴です。操作も容易で、さまざまな作業に対応できます。

ストレートドーザは、強力な押土力を持ち、大量の土砂や岩を効率的に移動させられます。これにより、短時間で大規模な作業が可能です。

ストレートドーザの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 土地造成(例:建設現場での地面の平坦化、道路建設や土木工事での斜面の整地、埋め立て作業)
  • 道路建設(例:道路建設時の基礎整備、道路建設のための土砂の運搬と整地、舗装前の道床の整備)
  • 採石場作業(例:採石場での岩・砂の移動や地形整備、採石後の岩の積み込み)

パワーアングルチルトドーザ

パワーアングルチルトドーザは、油圧チルト機能により、運転席からブレードを操作できるアタッチメントです。ブレードの角度や傾きを自由に調整できるため、さまざまな作業に対応できます。

パワーアングルチルトドーザは、ストレートドーザの章で示した活用場面に加えて、農地整備(例:農地の平坦化や用水路の掘削)など多岐にわたって活用されています。

Uドーザ

Uドーザは、曲線状のブレード設計が特徴的で、大量の土砂を効率的に運搬できるアタッチメントです。これを活用すれば、大規模な土木工事や採石場などでの作業効率が大幅に向上します。

Uドーザの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 大規模な土木工事(例:道路建設、ダム建設、大規模造成地)
  • 農地整備(例:農地平坦化、農地内の用水路掘削、田畑の区画整理)
  • 廃棄物処理場(例:廃棄物の移動・整理・埋立・整地)

レーキドーザ

レーキドーザは、名前のとおり「レーキ(熊手)」のような形状をしており、地面の表面からデブリ(枝、石、根など)を効率的に取り除けるアタッチメントです。地表を均す機能も持っており、地面の整地や土壌の表面処理に適しています。

レーキドーザの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 森林伐採後の整地(例:伐採後のデブリ除去と地面の平坦化)
  • 建設現場の準備(例:基礎工事前の地面の整地)
  • 農地や公園、緑地の整備(例:耕作地の平坦化、石や根の除去)

ツーウェイドーザ

ツーウェイドーザは、「前押し」と「かき寄せ」の2つの機能を持っているアタッチメントです。また、ブレードを前後左右に動かせるため、柔軟な操作が可能です。これにより、細かい整地作業や土砂の移動が効率的に行えます。

ツーウェイドーザの主な活用場面は、ストレートドーザやパワーアングルチルトドーザなどと同様です。

リッパ

ブルードーザーのアタッチメントであるリッパ

リッパは、岩石・コンクリート・アスファルトなどを破砕する役割を持つアタッチメントです。基本的に、ブルドーザーの背面に取り付けられます。なお、ブルドーザーにリッパを取り付けて行う作業は「リッパ作業」や「リッピング」などと呼ばれています。

リッパの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 採石場作業(例:岩盤破砕、地形整備、破砕された岩の積み込み)
  • 建設現場(例:基礎工事の掘削、地盤の整地、硬い地盤の柔軟化と整地)
  • 林業(例:植林前の地盤改良と整地、伐採後の地面の整地、林業用道路の整地と整備)

トーイングウインチ

トーイングウインチは、重い物体の牽引や移動に適したアタッチメントです。ブルドーザーの後部に取り付けられ、強力なワイヤーロープを使用して、重機や障害物を引っ張ることが可能です。

トーイングウインチの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 建設現場(例:故障した重機や車両の牽引、重い建設材料の移動と配置、障害物の除去)
  • 林業(例:伐採された木材の移動と集積、林内の障害物の除去、林業機械の移動と配置)
  • 道路整備(例:道路工事中の重機の移動、重い道路材料の移動と配置、道路上の除去)

アタッチメントを取り付けるブルドーザー本体については以下の記事で解説しているので、ブルドーザのアタッチメントを探している方は、改めてブルドーザーについても理解を深めましょう。

ブルドーザーとは?特徴や種類、規格、免許を解説

ホイールローダのアタッチメント

ホイールローダにも多種多様なアタッチメントが存在します。ここでは一例として、以下の3つのアタッチメントを取り上げます。

  • パレットフォーク
  • サイドダンプバケット
  • プラウ

各アタッチメントの特徴や活用場面について順番に紹介します。

パレットフォーク

パレットフォークは、バケットを外してから取付けするだけで、ホイールローダーを簡易式のフォークリフトとして使用できるようにするアタッチメントです。

パレットフォークは、重い荷物やパレットを運搬するために設計されています。強力なフォークが荷物をしっかりと支え、安定した運搬が可能です。

パレットフォークの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 倉庫と工場(例:パレットに積まれた荷物の移動と配置、トラックからの荷物の積み降ろし)
  • 建設現場(例:重い建設材料の積み降ろし・移動・配置)
  • 農業(例:収穫物のパレット輸送、肥料や飼料の移動と配置)

サイドダンプバケット

サイドダンプバケットは、バケット自体を傾斜させて運搬用トラックの脇から積み込みを行うようにするためのアタッチメントです。バケットの内容物を側面に排出できるため、狭い場所でもスムーズに作業が進められます。

サイドダンプバケットの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 建設現場(例:土砂の効率的な排出)
  • トンネル工事(例:狭い場所での効率的な作業)

プラウ

 

ホイールローダーのプラウ

プラウは、広範囲の除雪作業を効率的に行うために設計されたアタッチメントです。雪が多い地域や冬季における作業で活躍します。ブレードの角度や高さを柔軟に調整でき、さまざまな地形や雪の状況に対応できます。

プラウの主な活用場面は以下のとおりです。

  • 道路の除雪
  • 駐車場の除雪

以上、ホイールローダのアタッチメントの一例を紹介しました。

重機のアタッチメント使用時の注意点

土中に穴をあけるためのアタッチメント

重機のアタッチメントについてここまでさまざまな種類を紹介してきましたが、効果的に使用するにはいくつかの注意点が存在します。代表的な注意点は、以下の3つです。

  • 適切なアタッチメント選定する
  • 操作方法を理解する
  • 点検とメンテナンスを怠らない

それぞれの注意点を順番に解説します。

適切なアタッチメント選定する

一つ目の注意点は、適切なアタッチメントの選定です。使用する作業(掘削、破砕、持ち上げなど)に応じて、最適なアタッチメントを選びましょう。

それぞれのアタッチメントによって得意とする作業は異なるので、特徴を把握したうえで適材適所を実現することが大切です。

また、使用している重機との互換性の確認も大切です。重機のモデルやメーカーに適合するアタッチメントを選びましょう。互換性がないと、装着できなかったり、効率が悪かったりする恐れがあります。

操作方法を理解する

誤操作による事故を防ぐためには、アタッチメントの操作方法を理解したうえで活用しなければなりません。使用前に操作マニュアルをよく読み、操作手順や注意事項を理解しましょう。

操作方法と関連して、アタッチメントの正しい装着方法も知っておく必要があります。各アタッチメントには取り付け方法が異なるため、取扱説明書に従って正しく取り付けましょう。取り付け後は、緩みや異常がないか確認してテスト運転を行っておくことで、作業中の事故を防げます。

点検とメンテナンスを怠らない

定期的な点検とメンテナンスを行うことで、アタッチメントの不具合や故障を早期に発見し、事故を防止できます。安全な作業環境を維持するために、点検とメンテナンスは欠かせません。

定期的なメンテナンスを行うことで、アタッチメントの寿命を延ばすことも可能です。適切なケアによって、アタッチメントの性能を維持し、長期間にわたって使用できるでしょう。

下表に、点検とメンテナンスの大まかなポイントをまとめました。

ポイント 補足
定期点検 定期点検によって、アタッチメントの状態を常に把握し、必要なメンテナンスをタイムリーに実施できるようになる。

定期点検は、メーカーの推奨に基づき、使用頻度や環境に応じて計画的に行うことが大切。

チェックポイントの例は以下のとおり。

・視覚的検査:損傷や異常がないか
・動作確認:正常に動作するか
・異音の確認:異常な音がしないか
・接続部の点検:ボルトやナットの緩みがないか

メンテナンス 定期的なメンテナンスにより、アタッチメントの性能を維持し、故障を未然に防げる。

特に、摩耗部品や消耗品の交換は、定期的に行うことが重要。

メンテナンス項目の例は以下のとおり。

・潤滑:可動部の潤滑を行い、摩耗を防止する
・清掃:汚れや異物を除去し、正常な動作を維持する
・部品交換:摩耗部品や消耗品を定期的に交換する
・油圧システムの点検:油圧ホースやシリンダーの点検を行う

使用前後の点検 使用前後の点検を習慣化することで、日常的にアタッチメントの状態を確認し、問題を早期に発見できる。

簡易的な点検を導入するだけでも、大きな故障を防ぐことにつながる。

点検とメンテナンスを習慣化して、重機のアタッチメントを長期間にわたって使用していきましょう。

まとめ

重機のアタッチメントは、多岐にわたる作業現場において業務効率化を実現するうえで必要不可欠です。適切なアタッチメントを選択し、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、重機の性能を最大限に引き出し、作業効率を大幅に向上させられます。

重機のアタッチメントを使用する際は、本記事で紹介した注意点を把握し、日々の作業に生かすことで、安全で効果的な作業を心掛けましょう。

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