ダンプトラックとは?特徴・用途・必要な免許をわかりやすく解説
建設・土木工事などの現場では、土砂や建設資材の運搬にトラックが欠かせません。その中でもダンプトラックは、英語の「dump(どさりと下ろす)」に由来する名前の通り、大量の荷物を短時間で効率的に下ろせるのが大きな特徴です。
ダンプトラックには多くの種類があり、サイズや積載量、走行性能もそれぞれ異なります。誤って業務に適さないタイプを選んでしまうと、作業効率が落ちたり、法令違反に繋がったりする可能性もあるため、導入前の基本知識の把握が欠かせません。
本記事では、トラックとはどういった車両なのか、特徴や用途、一般的なトラックとの違いをはじめ、運転に必要な免許についても解説します。導入前にダンプトラックの基本をしっかり押さえておきましょう。
ダンプトラックとは?
はじめに、ダンプトラックとはどういった車両なのか、定義や一般的なトラックとの相違点を中心に解説します。
ダンプトラックの定義
ダンプトラックとは、土砂や砕石、アスファルトなどの資材を積載し、自動で荷下ろしできる機構を備えたトラックを指します。建設現場や道路工事、造成工事などで広く利用されており、業務の効率化に欠かせない車両のひとつです。
一般的なトラックと異なり、ダンプトラックは荷台を油圧で傾けることで、重い荷物を手作業なしで下ろすことが可能です。荷台の角度は最大45度程度まで傾く設計が一般的で、少ない労力でスムーズに荷下ろしを行えます。
参考:公益社団法人全日本トラック協会「2.事業用トラックの種類」
一般的なトラックとの違い
見た目は似ていても、ダンプトラックと一般的なトラックは異なる特徴を持つ車両です。
ダンプトラックの最大の特徴は、積載物の荷下ろしに特化した構造を持っている点にあります。一般的なトラック(平ボディ)は荷台が固定されており、荷下ろしは手作業またはリフトなどの重機で行わなければならないのが基本です。
これに対して、ダンプトラックは傾けて落とすことを前提に設計されており、バラ物(固形物や粒状物など)を大量かつ短時間に運搬・排出する用途に適しています。
ダンプトラックと一般的なトラックの違いを詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
トラックとダンプの違いとは?用途・構造・走行環境でわかりやすく解説
ダンプトラックの形態とサイズの違い
ダンプトラックには、形態やサイズなどを基準に多くの種類に分かれます。
本章では、ダンプトラックの形態とサイズの違いについて解説します。
普通ダンプトラックと重ダンプトラック
ダンプトラックは、使用環境や車両構造によって、「普通ダンプトラック」と「重ダンプトラック」の2つに分類されます。
普通ダンプトラック
一般的に「ダンプ」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、普通ダンプトラックです。車検やナンバー登録がなされており、公道を走行できます。
普通ダンプトラックは、都市部の工事現場や宅地造成、建築資材の運搬など、様々な現場で使用されています。
重ダンプトラック
別名「オフロードダンプ」や「マンモスダンプ」などとも呼ばれるタイプです。主に、大規模な土木現場で使用されています。
未舗装路を走行するのが特徴で、基本的に一般道路の走行はできません。全高が3〜4m程度で、積載量が100tを超える車両もあります。
重ダンプトラックは、さらに固定フレーム式の「リジッドフレームダンプトラック」と、屈曲フレームで全輪駆動ができる「アーティキュレートダンプトラック」に分かれます。
重ダンプトラックについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
オフロードダンプとは?特徴や大きさ、運転に必要な免許を解説
ダンプカー表示番号とは?
公道を走行する大型の普通ダンプトラック(最大積載量が5tまたは車両総重量が8tを超えるもの)には、「ダンプカー表示番号(ダンプ表示番号、ダンプナンバー)」の表示が義務付けられています(2025年5月時点の法令に基づく)。
この制度は「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法(通称:ダンプ規制法)」に基づくもので、土砂などの飛散や落下による交通事故が社会問題となったことを背景に制定されました。 他の一般貨物車両と比べ、荷台の構造上、飛散リスクが高いダンプトラックに特化して導入された制度です。
表示の目的は、車体の識別や違反の監視、事故防止などにあります。ダンプカー表示番号は荷台の両側面および後面に表示されており、以下の情報が記載されています。
- 管轄する運輸支局名
- 丸囲みの漢字1文字で表される事業種別(例:営=運送業、建=建設業、販=砂利販売業など)
- 車両ごとの固有番号
なお、ダンプカー表示番号はナンバープレートとは別物であり、公道を走るためには双方の取得・表示が必要です。
参考:国土交通省「大型ダンプ車両の届出について(ダンプ表示番号の指定)」
普通ダンプトラックのサイズ区分
公道を走る普通ダンプトラックは、最大積載量によって以下のように細分化されます(道路交通法に基づく車種区分とは異なります)。
区分 | 最大積載量の目安 | 主な用途 |
---|---|---|
小型ダンプ | 2t前後 | 住宅地、狭小地など |
中型ダンプ | 4t前後 | 中規模工事、舗装工事、土砂運搬など |
大型ダンプ(※) | 10t〜 | 大規模な建設現場、造成工事など |
※大型ダンプのうち、9t〜11t前後のものは「10トンダンプ」とも呼ばれる。
基本的に、普通ダンプトラックのサイズが大きくなるほど、必要な免許の取得ハードルも高くなります。詳しくは後の章(ダンプトラックを運転するのに必要な免許)で解説します。
以下の記事では、普通ダンプトラックや重ダンプトラックをはじめ、ダンプトラックの種類を網羅的に解説しているので、併せてご覧いただくことをおすすめします。
ダンプの種類とは?用途・構造・サイズ・走行環境で解説
ダンプトラックの主な特徴
本章では、様々な観点からダンプトラックの特徴について解説します。
油圧によるダンプ機構
ダンプトラックの最大の特徴は、荷台が油圧で持ち上がる「ダンプ機構」を備えていることです。運転席のスイッチやレバーで荷台を傾けることで、重い土砂でもスムーズに荷下ろしを行えます。
この仕組みにより、作業員の負担が軽減される上に、作業時間の大幅な短縮にもつながります。
ダンプトラックの構造:シャシと架装
ダンプトラックは、大きく「シャシ(車体本体)」と「架装(荷台や油圧装置)」の2つの要素で構成されています。この構成により、使用目的や現場環境に応じた多様なカスタマイズが可能となっています。
シャシは、エンジンや運転席、車軸などを備えたトラックの基礎となる部分です。そして架装は、シャシに対して荷台を取り付け、油圧シリンダーやテールゲートなどのダンプ機構を備える加工部分を指します。
このようなシャシと架装の分業構造は、主に普通ダンプトラックに見られます。これに対して、重ダンプトラックの場合、各メーカーが車体全体を一体的に製造しており、シャシと架装が分かれていないのが基本です。
荷台の構造と開閉方式
現場の用途によって異なりますが、一般的なダンプトラックでは、荷台を後方に傾けて積載物を下ろす「リアダンプ方式」がよく採用されています。荷台の後部にあるテールゲート(アオリ)が開き、重力で積み荷が滑り落ちるというシンプルな仕組みで、土砂や砂利などの運搬に適しています。
なお、作業現場の様々なニーズに応えるべく、その他のバリエーションの開閉構造や傾斜方向も存在します。例えば、以下のようなものです。
名称 | 詳細 |
---|---|
サイドダンプ | 荷台を左右のどちらかに傾けて荷下ろしできる構造。道路幅が狭い場所や片側通行の現場などに適している。 |
三方開きダンプ | 荷台を後方だけでなく、左右の三方向に傾けられる汎用性の高いタイプ。荷下ろし方向に柔軟性が求められる作業に向いている。 |
リフトダンプ | 荷台を垂直方向に持ち上げて積み荷を高所に移動できる構造。例えば、ダンプからホッパーなどに直接積み込みたい場合に活用される。 |
また、テールゲートの開閉方式にも種類があります。一般的には「下開き型」が採用されていますが、より開口部が広い「上開き型」や、後部に斜面がついた「スクープエンド型」などもあり、積載物の性質に応じて選ばれています。
リアダンプの中でも特徴的な開閉方式を採用しているタイプが、Lゲートダンプ(Fゲートダンプ)です。テールゲートの下部を支点としてフラットに開閉するように設計されており、アスファルト片や岩が混ざった土砂など、詰まりやすい内容物もスムーズに排出できるのが強みです。採石場や解体現場、廃棄物処理施設などで重宝されています。
Lゲートダンプについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
Lゲートダンプ(Fゲートダンプ)とは?構造や動作の仕組みを解説
荷台の昇降
荷台の昇降は、油圧シリンダーを用いた機構で行われるのが一般的です。普通ダンプトラックではリンク機構を併用するタイプが多いのに対し、重ダンプトラックではリンク機構を持たず、油圧シリンダーで直接荷台を持ち上げる構造となっているのが基本です。
動力はエンジンからPTO(Power Take-Off:エンジンの動力を車両装置に伝える機構)経由で供給されています。ただし、小型・軽量タイプでは電動油圧式が使われるケースもあります。なお、雨や雪が荷台に溜まるのを防ぐため、空荷時には荷台を持ち上げたまま駐車するケースもあります。
積載量の幅と車両バリエーション
ダンプトラックには様々な積載量のタイプがあり、用途や現場の規模に応じて使い分けがされています。積載量を指す2t、4t、10tといった表記で呼ばれることが多いです。
また、荷台の材質(鉄製・アルミ製など)や形状も多様で、耐久性や軽量性、荷下ろし効率といった観点から最適な車両が選ばれています。
ダンプトラックの用途
自社の事業内容や現場のニーズに合った用途を把握しておくことで、無駄のない車両選定につながります。
ダンプトラックの主な用途は、以下の通りです。
- 建設現場での土砂・資材の運搬
- 道路工事・舗装工事での使用
- 産業廃棄物や砕石の運搬
それぞれの用途を順番に詳しく解説します。
建設現場での土砂・資材の運搬
これは最も一般的な用途です。建設現場では掘削した土砂を処理場まで運んだり、砂利やコンクリート骨材を運搬したりするために、ダンプトラックが広く用いられています。
道路工事・舗装工事での使用
道路のアスファルト舗装工事では、加熱されたアスファルト合材をダンプで現場へ運び、そのまま敷設機に流し込む工程が存在します。一定温度を保つ必要があるため、断熱性の高いダンプトラックが使用される場合もあります。
産業廃棄物や砕石の運搬
解体工事で発生した瓦礫や廃材、砕石場で採取された石材など、重量物かつ不定形な荷物を運ぶ場面でもダンプトラックが活躍します。このケースでは、高い耐久性を持ったダンプトラックが求められます。
ダンプトラックを運転するのに必要な免許
本章では、ダンプトラックを運転する際に必要な免許について解説します。
運転に必要な免許は「大きさ」で決まる
ダンプトラックの運転に必要な免許の区分は、車両総重量や最大積載量、乗車定員といった要素によって以下のように決められています。
免許区分 | 条件 | 主な対象車両 |
---|---|---|
普通免許 | 車両総重量:3.5t未満 最大積載量:2t未満 乗車定員:11人未満 |
小型ダンプ |
準中型免許 | 車両総重量:3.5t以上、7.5t未満 最大積載量:2t以上、4.5t未満 乗車定員:11人未満 |
小型ダンプ〜中型ダンプ |
中型免許 | 車両総重量:7.5t以上、11t未満 最大積載量:4.5t以上、6.5t未満 乗車定員:11人以上、30人未満 |
中型ダンプ |
大型免許 | 車両総重量:11t以上 最大積載量:6.5t以上 乗車定員:30人以上 |
中型ダンプ〜大型ダンプ |
重ダンプトラック(オフロードダンプ)には運転資格が必要な場合も
公道を走らない重ダンプトラックを取り扱う際も、労働安全衛生法や構内ルールによって運転資格が必要となるケースもあります。
代表的な資格が、車両系建設機械運転者です。施工現場内でのみ運転するとはいえ、大型の重機を扱う以上、事故防止の観点から専門的な技術・知識の習得が求められます。
以下の記事では、ダンプトラックをはじめとする重機の取り扱いで求められる免許・資格を網羅的に紹介しています。重機の導入を検討している場合は、ぜひ併せてご覧ください。
主なダンプトラックのメーカー
ダンプトラックは「シャシ(車体)」と「架装(ダンプ機構・荷台装置)」の2つの要素で構成されており、それぞれを手掛けるメーカーが存在します。
本章では、普通ダンプトラックにおけるシャシと架装、重ダンプトラック別に代表的なメーカー・機種を紹介します。
なお、ダンプトラックには様々な機種があり、ここで取り上げていないメーカー・機種も存在します。ご自身・自社の用途に合わせて、適切なダンプトラックを選ぶことが大切です。
シャシのメーカー(車体本体)
まずは、シャシの主要メーカーとそれぞれの機種の一例をピックアップして紹介します。
- いすゞ自動車
- 日野自動車
- 三菱ふそうトラック・バス
- UDトラックス
いすゞ自動車
神奈川県横浜市西区に本社を置く、トラック・バスなどの商用車を製造する自動車メーカーです。下表に、いすゞ自動車が提供している、ダンプトラックのシャシの機種例と特徴をまとめました。
機種例 | 主な特徴 |
---|---|
ELFmio | ・小型トラック(普通免許対応) ・ホスピタリティあふれるキャブ空間、様々なドライバーに対応可能なドライビングポジション、取り回しの良い回転半径を実現 |
ELF | ・小型トラック ・最新技術の継続投入により、経済性・安全性・耐久信頼性において高い評価を得ている |
FORWARD | ・中型トラック ・幹線輸送、都市内配送、様々な工事・作業など、幅広い用途に対応している |
GIGA | ・大型トラック ・機械式フルオートマチックトランスミッション「スムーサーGx」や先進視覚サポート技術「VAT」の採用などで、コスト低減や安全性向上に対応している |
日野自動車
東京都日野市に本社を置く、トヨタ自動車の連結子会社です。下表に、日野自動車が提供している、ダンプトラックのシャシの機種例と特徴をまとめました。
機種例 | 主な特徴 |
---|---|
HINO DUTRO Z EV | ・小型トラック(BEV) ・4ナンバーサイズに収まるコンパクトな全長、全幅ながら、約8㎥の荷室容積、最大積載量1tを確保 |
HINO DUTRO | ・小型トラック ・先進の検知システムにより歩行者や車両との衝突回避や誤発進の抑制などを行い、市街地での安全・安心に大きく貢献する機能を搭載 |
HINO RANGER | ・中型トラック ・車両総重量8tクラスから20tクラスの幅広いバリエーションを取り揃えている |
HINO PROFIA | ・大型トラック ・新型エンジンや自動変速システムなどの装備の組み合わせにより、低燃費でありながらもパワフルで安定した走行が可能 |
三菱ふそうトラック・バス
神奈川県川崎市に本社を置く、商用車(トラック・バスなど)および産業用エンジンのメーカーです。下表に、三菱ふそうトラック・バスが提供している、ダンプトラックのシャシの機種例と特徴をまとめました。
機種例 | 主な特徴 |
---|---|
eCanter | ・電気小型トラック ・ゼロ・エミッション輸送の実現、架装種類の大幅な拡張や航続距離のさらなる向上により、多様なニーズに対応 |
Canter | ・小型トラック ・独自の先進安全技術による高度な安全性能と快適性を兼ね備えた代表モデル |
Fighter | ・中型トラック ・高積載と低燃費を追求した、軽量4気筒4V20エンジンを車両総重量7.5t車・8t車に搭載 |
Super Great | ・大型トラック ・低燃費12.8Lエンジンを搭載するほか、スーパーハイルーフの採用によって空力特性が向上 |
UDトラックス
いすゞ自動車の完全子会社で、埼玉県上尾市に本社を置いています。トラックを専門とするメーカーです。下表に、UDトラックスが提供している、ダンプトラックのシャシの機種例と特徴をまとめました。
機種例 | 主な特徴 |
---|---|
KAZET | ・小型トラック ・幅広いドライバーが燃費、低CO2性能を最大限に発揮できるエンジン、ミッション構成を追求 |
CONDOR | ・中型トラック ・軽量コンパクトでありながら、ひときわ高いポテンシャルを実現する4気筒エンジンおよび、低回転域から粘り強い走りを生み出す高積載クラスに最適な大排気量の6気筒エンジンを搭載 |
QUON | ・大型トラック ・パワフルでありながら低燃費、優れたドライバビリティ、ブレーキ、快適性を追求 |
架装のメーカー(ダンプ機構・荷台装置)
続いて、架装の主要メーカーの一例をピックアップして紹介します。
- 新明和工業
- 極東開発工業
- 小平産業
多くの場合、ダンプトラックは「いすゞ自動車×新明和工業」や「日野自動車×極東開発工業」といったように、シャシと架装を組み合わせた完成車両として納品されます。
新明和工業
兵庫県宝塚市に本社を置く、輸送機器・産業機器メーカーです。リアダンプやLゲート、三転ダンプなど多様なラインナップを展開しており、優れた作業性と安全性を両立する品質を追求しています。
極東開発工業
大阪府大阪市に本社を置く、ダンプトラックやコンクリートポンプ車をはじめとした特装車の総合メーカーです。特装車全般で高い実績を持ち、土木・建設現場向けの架装にも強みがあるほか、品質と耐久性に定評があります。
参考:極東開発工業「製品情報」
小平産業
栃木県小山市に本社を置く、輸送機器メーカーです。 ダンプトラックボディ、平ボディなどのトラック架装ボディ、シリンダーなどの輸送機械関連部品の製造・販売を行っています。
重ダンプトラック(オフロードダンプ)のメーカー
重ダンプトラックは公道走行を前提としない構造であるため、一般的なトラックメーカーではなく、建設機械や鉱山機械などを専門とするメーカーが製造を手掛けているケースが多いです。
また、車体・エンジン・油圧・制御系のすべてを同じメーカーが一体設計しており、用途に応じた専用設計が施されているのが特徴です。
以下に重ダンプトラックの代表的なメーカーを紹介します。
- コマツ
- キャタピラー(CAT)
- 日立建機
コマツ
国内では第1位、世界で第2位のシェアを誇る建設機械メーカーです。下表に、コマツが提供している、重ダンプトラックの機種例と特徴をまとめました。
機種名 | 最大積載質量(t) | 定格出力(kW) | 空車質量(kg) |
---|---|---|---|
HD405-8 リジッドフレーム式 |
40 | 383 | 37,370 |
HD465-7E1 リジッドフレーム式 |
55 | 557 | 44,600 |
HD785-7 リジッドフレーム式 |
91.4 | 879 | 72,300 |
HM400-5 アーティキュレート式 |
40 | 348 | 35,400 |
参考:コマツカスタマーサポート「建設機械|商品情報|ダンプトラック」
キャタピラー(CAT)
アメリカ・イリノイ州に本拠地を置く企業です。建設機械・鉱山機械のほか、ディーゼル・天然ガスエンジン・産業用ガスタービンエンジン分野における世界最大のメーカーです。
下表に、キャタピラーが提供している、重ダンプトラックの機種例と特徴をまとめました。
機種名 | 最大積載質量(t) | 定格出力(kW) | 空車質量(kg) |
---|---|---|---|
725 | 24 | 252 | 23,122 |
745 | 41 | 376 | 33,400 |
775 | 60.1 | 584 | 51,700 |
日立建機
重ダンプトラックをはじめとする建設機械の販売、レンタルからメンテナンスまで、全国のお客様に建設機械総合サービスを提供している会社です。
下表に、日立建機が提供している、重ダンプトラックの機種例と特徴をまとめました。
機種名 | 最大積載質量(t) | 定格出力(kW) | 空車質量(kg) |
---|---|---|---|
EH3500AC-3 | 141 | 1,491 | 181,000 |
まとめ
ダンプトラックは、荷台を傾けて土砂や資材を効率よく荷下ろしできる構造を持つ特殊な運搬車両です。大きく分けて「普通ダンプトラック」と「重ダンプトラック」の2種類があり、普通ダンプトラックはさらに小型・中型・大型の3タイプに細分化されます。
使用する現場の状況や運搬する物の量によって最適なタイプが異なるため、目的に合ったダンプトラックの選定が重要です。また、ダンプトラックの運転には、車両の大きさに応じた免許が必要となる点にも注意しましょう。