重機メーカーの一覧【国内、海外別に30社】
重機は、建設作業や資源の採掘・運搬などの重労働を効率的に行うために不可欠な存在です。世界中には多くの重機メーカーが存在しており、その製品はさまざまな用途に合わせて設計・製造されています。
本記事では、重機メーカーを国内・海外企業別に紹介します。国内4大重機メーカー(コマツ、日立建機、コベルコ建機、住友重機械工業)のほか、世界トップクラスのシェアを占める海外企業を含めて合計30社を取り上げます。会社の歴史や主力商品なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
参考:一般社団法人 日本建設機械工業会「日本建設機械工業会 30年のあゆみ」
目次
重機メーカーとは?
重機メーカーとは、建設現場や鉱山などで使用される大型の機械、いわゆる「重機」を設計・製造・販売する企業のことです。重機は、土木工事、建設作業、採掘作業、運搬作業などにおいて重要な役割を果たします。重機メーカーには、顧客に重機を提供する上で高い技術力・信頼性が求められ、世界中のインフラ整備・産業発展に貢献しています。
重機メーカーの歴史は、産業革命とともに始まりました。この時期に蒸気機関が発明され、機械の動力源として広く利用されるようになりました。これにより、初期の重機が登場し、特に鉱山や大規模な建設プロジェクトで使用されました。
20世紀初頭には内燃機関が開発され、重機の進化に大きく貢献しました。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載した重機が登場し、より強力で効率的な機械が実現しました。この時期にはアメリカのキャタピラー社が設立され、重機メーカーとしての歴史を刻み始めています。
第二次世界大戦後には世界各地で復興と経済成長が進み、大規模なインフラ整備が行われました。この時期に、重機の需要が急増し、技術革新が進んでいます。日本では、コマツや日立建機などのメーカーが急速に成長し、国際市場でもその名を知られるようになりました。
21世紀に入ると、重機メーカーは環境への配慮と高度な技術の導入に注力するようになりました。排出ガス規制への対応や燃費効率の向上、電動化技術の導入が進められています。近年はデジタル技術の発展に伴い、重機にIoT技術や自動運転技術が取り入れられるようになりました。
現在、重機メーカーはSDGsに対応するため、環境に優しい技術の開発を進めています。AIやIoT技術を活用したスマート建設の推進も注目されており、さらに効率的で安全な建設作業が実現されることが期待されています。
重機メーカー:国内21社
まずは、国内の重機メーカーを21社ご紹介します。
コマツ
名称 | 株式会社小松製作所 |
---|---|
設立 | 1921年5月13日 |
本社所在地 | 〒105-8316 東京都港区海岸一丁目2-20(汐留ビルディング) |
資本金 | 連結:703億36百万円(米国会計基準による) 単独:727億95百万円 |
売上高 | 売上高:3兆8,651億円 |
社員数 | 連結:65,738名 単独:12,285名 |
公式HP | https://www.komatsu.jp/ja |
※2024年3月31日時点
小松製作所は、東京都港区に本社を置く国内大手の重機メーカーです。呼称としてカタカナ表記の「コマツ」を用いており、英語表記は「KOMATSU」です。
コマツは創業者・竹内明太郎が開発した遊泉寺銅山用の鉱山機械を製作する「小松鉄工所」
(1917年設立)が母体となって設立されました。地方に工業を興し、産業を発展させたいという信念と、「良品に国境なし」という高い志のもと、創業時から世界の市場を視野に入れてものづくりを開始しています。
翌年、「小松電気製鋼所」を吸収して、鋳鋼から加工、組立までを行う一貫生産体制の基盤を築き、現在の強みにつながっています。
コマツグループでは、主に建設・鉱山機械、ユーティリティ(小型機械)、林業機械、産業機械などの事業を展開しています。
重機の主力製品には、以下が挙げられます。
- 油圧ショベル・ロープショベル
- ホイールローダー
- ブルドーザー
- ダンプトラック
CAT
名称 | キャタピラージャパン合同会社 |
---|---|
設立 | 1963年11月4日 |
本社所在地 | 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目7番1号 OCEAN GATE MINATOMIRAI 12階 |
資本金 | 10億円 |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | https://www.caterpillar.com/ja/company/global-footprint/apd/japan.html |
CAT(キャタピラー)は、アメリカ合衆国イリノイ州ピオリアに本拠地を置く多国籍企業です。ここでは、その日本法人である「キャタピラージャパン」について紹介します。
キャタピラージャパンは、1963年、三菱重工業との合弁会社を通じて日本での事業展開を始めました。現在はキャタピラージャパンがキャタピラー社の油圧ショベル開発を主導しており、明石事業所では油圧ショベル技術を日本や世界の顧客に提供しています。
なお、日本キャタピラー合同会社は、キャタピラーの建設機械を取り扱うディーラーであり、キャタピラー東北・キャタピラーイーストジャパン・キャタピラーウェストジャパンの3社の統合で設立されました。
キャタピラージャパンと混同されやすいですが、異なる法人ですので、ご注意ください。
日立建機
名称 | 日立建機株式会社 |
---|---|
設立 | 1970年10月1日 |
本社所在地 | 東京都台東区東上野二丁目16番1号 |
資本金 | 815億7千7百万円 |
売上高 | 連結売上収益:14,059億円 |
社員数 | 連結:26,230名
単独:5,862名 |
公式HP | https://www.hitachicm.com/global/ja/ |
※2024年3月31日時点
日立建機は、純国産技術による日本初の油圧ショベルを開発して以来、独自の研究開発と圧倒的な技術力で生産した安全性・信頼性・耐久性の高い製品を大きな強みとしている重機メーカーです。
事業内容は、建設機械・運搬機械及び環境関連製品等の製造・販売・レンタル・アフターサービスです。
日立建機におけるさまざまな顧客のニーズに対応した幅広い製品群は世界中で高い信頼を集めています。建設機械業界では世界第3位の規模を誇り、世界基準の製品と技術力を有しています。
日立建機グループは世界各国・地域に150社以上の代理店、24,000人以上の従業員を抱えています。日立建機グループの総合力を駆使して、世界各国・地域の社会インフラ構築を支えている会社です。
コベルコ
名称 | コベルコ建機株式会社 |
---|---|
設立 | 1999年10月1日 |
本社所在地 | 東京本社:東京都品川区北品川5丁目5番15号(大崎ブライトコア5F) |
資本金 | 160億円 |
売上高 | 連結:2兆5431億420万円 |
社員数 | 単独:2,587名
連結:7,948名 |
公式HP | https://www.kobelcocm-global.com/jp/ |
※2024年3月31日時点
コベルコ建機は神戸製鋼グループの一員である重機メーカーです。神戸製鋼所から建設機械のカンパニーが分社し、神鋼コベルコ建機と油谷重工の経営統合によって誕生しました。
国産建設機械第1号機となる電気ショベル50Kをはじめ、多くの革新的な製品を発表してきました。1953年に国産初のトラッククレーン、1963年に同じく国産初のホイール式油圧ショベルを発売しています。
1977年には業界に先駆けて解体用アタッチメントの静破砕工法ニブラーを開発し、日本初の自動車解体機を発売するなど、革新的な製品を創り続ける建設機械業界のパイオニアとして広く知られています。
諸岡
名称 | 株式会社諸岡 |
---|---|
設立 | 1958年3月 |
本社所在地 | 〒301-0031 茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町358 |
資本金 | 100百万円 |
売上高 | 単体:161億円
連結:210億円 |
社員数 | 253名(2024年4月時点) |
公式HP | https://www.morooka.co.jp/ |
※2024年3月31日時点
諸岡は、ゴムクローラの走行部を特徴とした不整地運搬車やフォワーダ、自走式破砕機など特殊車両を製造販売する老舗の重機メーカーです。
土木建設会社として創業し、さく泉工事において独自に技術を研究する中で、本格的なゴムクローラーと全油圧駆動のトレンチャーを世界に先駆けて開発しました。
昭和52年には、南極昭和基地で使用するためのクローラショベルと不整地運搬車の納入を開始しました。近年の主力製品には、キャリアダンプ、フォワーダ、木材破砕機、フォークリフトなどが挙げられます。
豊田自動織機
名称 | 株式会社豊田自動織機 |
---|---|
設立 | 1926年11月18日 |
本社所在地 | 〒448-8671 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 |
資本金 | 804億円 |
売上高 | 38,332億円(2024年3月期)
※国際会計基準(IFRS)に基づく数値を掲載 |
社員数 | 77,824名 |
公式HP | https://www.toyota-shokki.co.jp/index.html |
※2024年3月31日時点
豊田自動織機は、1926年11月18日に豊田佐吉が創業した重機メーカーです。トヨタグループの本家・源流にあたり、現在のトヨタ自動車や愛知製鋼は、豊田自動織機の自動車部門や製鋼部門を分社化したものです。
0.5トン積から43トン積までをフルラインアップしたフォークリフトは、電動式およびエンジン式ともに優れた品質・性能を誇り、世界トップシェアを獲得しています。
近年のeコマース市場拡大に伴う商品配送の小口化と業務量の増加、労働力不足を背景に、物流自動化ニーズの高まりを受けて、物流機器・システムの分野でも先進の商品群および長年の実績と蓄積されたノウハウで、顧客に最適な物流ソリューションを提供しています。
住友重機械工業
名称 | 住友重機械工業株式会社 |
---|---|
設立 | 1934年11月1日 |
本社所在地 | 〒141-6025 東京都品川区大崎2丁目1番1号(ThinkPark Tower) |
資本金 | 30,872百万円 |
売上高 | 10,711億円 |
社員数 | 連結:25,303名(2023年12月31日現在) |
公式HP | https://www.shi.co.jp/index.html |
※2024年12月31日時点
住友重機械工業は、住友グループの機械メーカーです。1888(明治21)年に創業し、一般産業機械や建設機械のほか、精密機械、船舶、環境・プラント機器などを手掛ける総合機械メーカーに成長しています。
建設機械部門の主力製品には、油圧ショベルや道路機械、クローラクレーン、基礎工事用機械などが挙げられます。
三菱ロジスネクスト
名称 | 三菱ロジスネクスト株式会社 |
---|---|
設立 | 1937年8月 |
本社所在地 | 〒617-8585 京都府長岡京市東神足2-1-1 |
資本金 | 49億38百万円 |
売上高 | 連結:7,017億7千万円 |
社員数 | 12,043名 |
公式HP | https://www.logisnext.com/jp/ |
※2024年3月31日時点
三菱ロジスネクストは、バッテリーフォークリフト、エンジンフォークリフト、搬送用ロボット、自動倉庫、WMSなどの物流システム商品等を展開するメーカーです。三菱重工業グループに属しています。
重機の主力商品には、スキッドステアローダーやショベルローダーが挙げられます。
新明和工業
名称 | 新明和工業株式会社 |
---|---|
設立 | 1949年11月5日 |
本社所在地 | 兵庫県宝塚市新明和町1-1 |
資本金 | 15,981,967,991円 |
売上高 | 連結:257,060百万円 |
社員数 | 連結:6,453名
単体:3,264名 |
公式HP | https://www.shinmaywa.co.jp/ |
※2024年3月31日時点
前身の川西航空機は、九七式飛行艇や二式大型飛行艇などの飛行艇、局地戦闘機紫電/紫電改を開発・製造した会社として知られています。
製品の開発・製造からアフターサービスに至るプロセスを、グループ内で一貫して対応できるのが新明和グループの強みです。 現在は、ダンプ車をはじめとする重機を含む「特装車」のほか、「パーキングシステム」「産機・環境システム」「流体」「航空機」の5つの主要事業にて、社会インフラに貢献する製品・サービスを提供しています。
竹内製作所
名称 | 株式会社 竹内製作所 |
---|---|
設立 | 1963年8月21日 |
本社所在地 | 〒389-0605 長野県埴科郡坂城町上平205 |
資本金 | 36億3,294万円 |
売上高 | 212,627百万円 |
社員数 | 連結:1,198名 |
公式HP | https://www.takeuchi-mfg.co.jp/index.php |
※2024年2月29日時点
竹内製作所は、各種重機を取り扱うメーカーです。特にミニショベル(小型油圧ショベル)とクローラーローダーが有名で、ヨーロッパと北米を中心に高いシェアを占めています。
古河機械金属
名称 | 古河機械金属株式会社 |
---|---|
設立 | 1918年4月 |
本社所在地 | 〒100-8370 東京都千代田区大手町二丁目6番4号(常盤橋タワー) |
資本金 | 28,208百万円 |
売上高 | 188,255百万円 |
社員数 | 連結:2,855名
単独:208名 |
公式HP | https://www.furukawakk.co.jp/ |
※2024年3月31日時点
古河機械金属の起源は、新潟県での銅山経営です。その後、坑道開削に削岩機を用いたことから機械部門に進出しました。1987年にはトラッククレーン製造を手掛けてきたユニックを買収し、2004年に建設機械事業を日立建機グループに売却しています
現在、機械事業ではユニックを手掛けており、トラック搭載型クレーンやユニックキャリアの国内シェアは半分を占めています。ユニック部門を担う子会社に古河ユニックがあります。
極東開発工業
名称 | 極東開発工業株式会社 |
---|---|
設立 | 1955年6月1日 |
本社所在地 | 〒541-8519 大阪府大阪市中央区淡路町二丁目5番11号 極東開発グループ本社ビル |
資本金 | 11,899百万円(2024年3月31日現在) |
売上高 | 連結:128,026百万円 |
社員数 | 連結3,237名
単独1,133名(2024年3月31日現在) |
公式HP | https://www.kyokuto.com/ |
※2024年3月31日時点
ごみ収集車やタンクローリーをはじめ特装車の分野で国内トップクラスのシェアを占めている会社です。1965年より小型三転ダンプの開発を開始しています。
現在は、各種ダンプトラックのほか、コンクリートポンプ車や散水車、ミキサートラックなどの製造販売も手掛けています。
加藤製作所
名称 | 株式会社 加藤製作所 |
---|---|
設立 | 1935年1月 |
本社所在地 | 〒140-0011 東京都品川区東大井 1-9-37 |
資本金 | 29億3,589万円 |
売上高 | 57,498百万円 |
社員数 | 767名
連結990名 |
公式HP | https://kato-works.co.jp/index.html |
※2024年3月31日時点
個人事業主として創業し、内燃機関車や鉄道用モーターカーの製造を手掛けて鉄道省指定工場に認定されました。以降はトラクター、ロードローラー、クレーン車両などの生産を手掛けてきました
重機の主力製品は、トラッククレーン、油圧ショベル、ラフテレーンクレーンなどです。2023年には、全旋回式クローラキャリアの新シリーズIC70Rの販売をスタートしています。
クボタ
名称 | 株式会社クボタ |
---|---|
設立 | 1930年12月22日 |
本社所在地 | 〒556-8601 大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 |
資本金 | 841億円 |
売上高 | 連結:30,162億円
単独:11,896億円 |
社員数 | 連結:52,608名
単独:14,638人 |
公式HP | https://www.kubota.co.jp/ |
※2024年12月31日時点
産業機械(農業機械、重機、ディーゼルエンジン)、建築材料、鉄管、環境機器などを製造する大手メーカーです。
1974年にミニバックホーを量産開始して以来、小型重機に特化したメーカーとして業界をリードしてきました。現在、国内販売されている小型重機は、長年積み重ねてきたクボタの高度な専門技術、最新鋭ロボット、熟練エンジニアの技を結集しています。
最大の強みの一つに、オペレーターフレンドリーな機能・操作性があります。それを実現するために、各国の事情に適した開発を行い、現地のニーズに対応しています。都市基盤整備を担う現場や使い手のことを考慮した設計により、世界各国で高い評価を獲得しています。
ヤンマー
名称 | ヤンマーホールディングス株式会社 |
---|---|
設立 | 2013年4月1日 |
本社所在地 | 〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町1-32 |
資本金 | 9,000万円 |
売上高 | 連結:1,081,433百万円 |
社員数 | 連結:21,553名 |
公式HP | https://www.yanmar.com/jp/ |
※2024年3月31日時点
2022年に創業110周年を迎えたヤンマーホールディングスは、発動機や農機・重機・小型船舶の製造販売を手がける会社です。
ヤンマーの重機における主力製品は、ミニショベル・油圧ショベルです。
北越工業
名称 | 北越工業株式会社 |
---|---|
設立 | 1938年5月15日 |
本社所在地 | 〒959-0293 新潟県燕市下粟生津3074 |
資本金 | 34億1,654万円 |
売上高 | 連結:519億円 |
社員数 | 761名 |
公式HP | https://www.airman.co.jp/ |
※2024年3月31日時点
設立当初より定置式往復動コンプレッサの製造・販売を手がけている会社で、現在もエンジンコンプレッサを主力商品としています。
「AIRMAN(エアマン)」のブランド名は、1950年代より使用しています。1981年よりミニバックホーの販売を開始しているほか、重機の分野では高所作業車も手掛けています。
タダノ
名称 | 株式会社タダノ |
---|---|
設立 | 1948年8月24日 |
本社所在地 | 香川県高松市新田町甲34番地 |
資本金 | 13,021,568,461円 |
売上高 | 291,500百万円 |
社員数 | 単独:1,596名(2023年12月31日時点)
連結:4,686名(2023年12月31日時点) |
公式HP | https://www.tadano.co.jp/index.html |
※2024年12月31日時点
タダノは、建設用クレーン・車両積載型クレーン・高所作業車などを製造・販売する重機メーカーです。
1919年、創業者が溶接業を立ち上げるために北海道の旭川に旅立った日を創業日としています。1930年代から工作機械の製造をスタートさせ、1954年より油圧式産業機械の開発に着手しダンプトラックを完成させました。
1955年には日本発の油圧式トラッククレーンを完成させ、以来クレーンメーカーとして実績を重ねてきている会社です。
酒井重工業
名称 | 酒井重工業株式会社 |
---|---|
設立 | 1949年5月 |
本社所在地 | 〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル5F |
資本金 | 33億3,700万円 |
売上高 | 33,020百万円 |
社員数 | 連結:618名 |
公式HP | https://www.sakainet.co.jp/ |
※2024年3月31日時点
酒井重工業は、重機などを製作する日本のメーカーです。重機の主力製品は、ロードローラーやタイヤローラ、土工用・舗装用振動ローラなどです。
1918年、自動車や蒸気機関車の部品製造および修理業として創業しています。1929年からは道路転圧用ロードローラーの製造をスタートさせました。時流に乗ったことで事業は拡大し、現在に至るまで道路建設機械の分野で存在感を示しています。アメリカ、中国、インドネシアにも拠点を持ち、海外展開も行っている重機メーカーです。
北川鉄工所
名称 | 株式会社 北川鉄工所 |
---|---|
設立 | 1941年11月28日 |
本社所在地 | 広島県府中市元町77-1 |
資本金 | 86億4,000万円 |
売上高 | 61,567百万円 |
社員数 | 2,535名 |
公式HP | https://www.kiw.co.jp/index.html |
※2024年3月31日時点
北川鉄工所は、コンクリートプラントやタワークレーンなどの重機を手がけているメーカーです。
前身は船具製作所で、1918年に創業しました。その後、鋳物工場と機械工場を新設し、鉄工業に軸を移しています。
現在、金属素形材事業、工作機器事業、産業機械事業の3本柱で、機械部品からコンクリートプラントまで幅広く手掛けています。
重機の主力製品はクライミングクレーン、低床式ジブクレーン、油圧ウインチなどです。
筑水キャニコム
名称 | 株式会社 筑水キャニコム |
---|---|
設立 | 1955年12月9日 |
本社所在地 | 〒839-1396 福岡県うきは市吉井町福益90-1 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 100.5億円(2023年12月期) |
社員数 | 319名 |
公式HP | https://www.canycom.jp/ |
※2025年2月時点
筑水キャニコムは、国内大手の産業機械運搬車(重機、農業機械、林業機械など)の不整地運搬車メーカーです。
1948年に農具製作所として創業し、1961年には業界初となる鋼板製トレーラーを開発しました。1969年より動力運搬車の製造を開始し、土木建設用運搬車や林業機械などを手掛けています。
技研製作所
名称 | 株式会社 技研製作所 |
---|---|
設立 | 1978年1月6日 |
本社所在地 | 〒135-0063 東京都江東区有明3丁目7番18号 有明セントラルタワー16階 |
資本金 | 8,958百万円 |
売上高 | 29,481百万円 |
社員数 | 連結:698名 |
公式HP | https://www.giken.com/ja/ |
※2024年8月31日時点
土木工事会社として創業した会社です。騒音や振動などの公害が発生しにくい産業機械や工法の研究に取り組む中で、1975年に世界初の無公害杭圧入引抜機「サイレントパイラー」第1号機を完成させました。
無振動・無騒音かつ、軽量・コンパクトな機体は、さまざまな制約条件下での施工を可能にしています。建設・建築現場のほか、道路、鉄道、空港、エネルギー施設、上下水道・用排水、河川、港湾、海岸、海洋、砂防、建築など多様な分野で用いられています。
重機メーカー:海外9社
つづいて、海外の重機メーカーを9社ご紹介します
ボブキャット
名称 | Bobcat Company |
---|---|
国 | アメリカ |
設立 | 1947年 |
本社所在地 | アメリカ ノースダコタ州ウェストファーゴ |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | https://www.bobcat.co.jp/ |
ボブキャットは、アメリカの重機メーカーです。1927年、米メルロー社としてE.G.Melroe及びその一族によりノースダコタ州のグイナー で創業しています。
スキッドステアローダーは、ボブキャット・カンパニー社が世界で最初に発明・開発した小型ホイールローダーです。
2007年以降、アメリカ・インガソール・ランド社からの事業部買収により、韓国の斗山グループ傘下にあります。日本国内では、子会社である「株式会社ボブキャット」が全国の販売店への販売と供給とサポートを手がけています。
株式会社ボブキャットが取り扱う主力製品は、スキッドステアローダーとコンパクトトラックローダーおよび、これらのアタッチメントです。
キャタピラー
名称 | Caterpillar Inc |
---|---|
国 | アメリカ |
設立 | 1925年 |
本社所在地 | アメリカ イリノイ州 |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | https://www.caterpillar.com/ |
キャタピラーは、油圧ショベル、ブルドーザー、ホイールローダー、ダンプカーなど、幅広い範囲での重機・鉱山機械の製造を行っているメーカーです。ディーゼル及び天然ガスエンジン、並びに産業用ガスタービンエンジンの開発、生産、販売も行っています。
重機・鉱山機械、ディーゼルおよび天然ガスエンジン、産業用ガスタービンエンジン分野における世界最大のメーカーです。
日本では、以下の法人が事業を展開しています。
- キャタピラージャパン:Caterpillar Incの日本法人でCat製品を製造する
- 日本キャタピラー:日本国内でCat建機/エンジンを販売・サービスするディーラー
ニューホランド
名称 | CNH Industrial N.V.(ブランド名:New Holland) |
---|---|
国 | オランダ・イギリス ※ブランド設立:アメリカ |
設立 | 2012年11月 |
本社所在地 | イギリス ロンドン |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | 企業HP:https://www.cnh.com/en-us |
ニューホランドは、CNHインダストリアル傘下の重機・農業機械ブランドです。「ニューホランド」ブランドの重機・農業機械は世界中で販売されています。
日本では、日本ニューホランド株式会社がニューホランド製品の総代理店です。日本各地に営業所を構え、トラクターの輸入販売や各種作業機の販売、アフターサービスを提供しています。
ディア・アンド・カンパニー
名称 | Deere & Company |
---|---|
国 | アメリカ |
設立 | 1837年 |
本社所在地 | アメリカ イリノイ州モリーン |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | https://www.deere.asia/ja/index.html |
ディア・アンド・カンパニーは、重機や農業・林業機械の製造を中心とする多国籍メーカーです。トラクターなど農業機械の分野で特に知名度が高く、「ジョン・ディア」というブランド名で世界的に知られています。
日本国内においても、ニューホランド、マッセイ・ファーガソンと並ぶ、著名な輸入農機メーカーとして知名度が高いです。
なお、2024年5月時点でディア・アンド・カンパニーの日本法人は設立されておらず、代理店を通じた販売のみとなっています。
ボルボ建設機械
名称 | Volvo Construction Equipment |
---|---|
国 | スウェーデン |
設立 | 1995年設立 |
本社所在地 | – |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | https://www.volvoce.com/japan/ja-jp/ |
ボルボ建設機械は、スウェーデンを本拠地とするボルボグループの8部門中の建設機械を製造する部門です。
日本においてはボルボ・トラックス、ボルボ・ペンタの各事業部門とともに国内のボルボグループ事業を総括して日本ボルボが事業を展開していましたが、日産ディーゼル工業に吸収合併され、さらに社名変更・合併を経て、現在はUDトラックス(旧ボルボグループジャパン)が事業を展開しています。
リープヘル
名称 | Liebherr |
---|---|
スイス | スイス |
設立 | 1949年 |
本社所在地 | スイス フリブール州ビュレ |
資本金 | 100,000,000スイスフラン |
売上高 | 連結:140億4,200万ユーロ |
社員数 | 53,659名 |
公式HP | https://www.liebherr.com/de/jpn/start/startseite.html |
※2023年12月31日時点
リープヘルは、ドイツの重機メーカーを母体とした企業体です。
タワークレーンの製造から始まった同社には、土木機械(油圧ショベルやブルドーザー、ダンプカーなど)、マテリアルハンドリング(ホイールローダーなど)、移動式クレーン(モバイルクレーン、クローラクレーンなど)などの部門があります。
日本法人であるリープヘルジャパンは、移動式クレーン部門の海外営業所です。
サンドビック
名称 | Sandvik AB |
---|---|
国 | スウェーデン |
設立 | 1862年1月31日 |
本社所在地 | スウェーデン ストックホルム |
資本金 | – |
売上高 | 連結:約1,230億クローネ |
社員数 | 連結:約41,000名 |
公式HP | https://www.home.sandvik/jp/ |
※2024年12月31日時点
サンドビックは、切削工具など各種産業向けのエンジニアリングツールや、ステンレス鋼帯などの金属材料を製造・販売する多国籍企業グループです。スウェーデン・ストックホルムに本部を置き、世界150か国以上で事業を展開しています。
日本では「サンドビック」「サンドビックツーリングサプライジャパン」「サンドビックマテリアルズテクノロジージャパン」の各法人が設立されています。「サンドビック」は、建築・鉱山機械、自動車、航空宇宙産業などの各種産業を顧客に、エンジニアリングツールを販売しています。
徐工集団
名称 | 徐工集团工程机械股份有限公司 |
---|---|
国 | 中国 |
設立 | 1989年 |
本社所在地 | 中国・江蘇省徐州市 |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | http://xgjx.xcmg.com/ |
中国の江蘇省徐州に本社を置く、クレーンや高山用ダンプなどの多国籍国有重機メーカーです。世界183の国・地域で販売を行っており、海外展開を加速しています。
2024年5月時点で日本法人は無く、代理店を通じた販売のみとなっています。
中連重科
名称 | 長沙中聯重工科技発展股分有限公司 |
---|---|
国 | 中国 |
設立 | 1992年 |
本社所在地 | 中国 · 湖南省長沙市 |
資本金 | – |
売上高 | – |
社員数 | – |
公式HP | https://en.zoomlion.com/
ズームライオン・ジャパン:https://zoomlionjapan.co.jp/ |
中聯重科は、1992年に創立された中国の大手重機メーカーです。2008年にイタリアのCIFA社の株式を買収したことで、世界最大のコンクリート機械メーカーとなっています。
2013年、中連重科は、「金堀重機(福島県会津若松市)」との間で、日本国内に双方の出資による合弁会社「ズームライオン・ジャパン株式会社」を立ち上げています。この合弁会社を通じて、中連重科は日本国内向けに重機を販売しています。
まとめ
今回は、重機メーカーを国内・海外企業別に紹介しました。重機メーカーは、現代の建設業や鉱業において欠かせない存在です。国内外には数多くの重機メーカーがあり、それぞれが独自の技術と製品で市場をリードしています。
また、近年は中国をはじめとしたアジア圏のメーカーがシェアを伸ばしてきており、今後の動向に注目です。