福岡県福津市の「林田産業」と関わる中で芽生えた感情
1週間前の今日、私は福岡県福津市にある林田産業さんへお邪魔していました。
1泊2日という短い期間でしたが、林田産業の従業員皆さんに囲まれて色んな話をする中で、様々な感情がその場のリアルタイムで芽生えたことを、1週間経った今でも覚えています。
特に、鮮明に芽生えた感情イコール心に根強く残っているのは、「従業員の方はきっと幸せなんだろうな」という印象です。
あの日あのとき、私はなぜ、そう思ったのでしょうか。
林田産業の皆さんと関わった2日間を振り返る意味も込めて、そしてこの記事を見返すことで、いつでも自分の心を豊かにできるように、今ここに書き記すことにします。
林田産業とは?
世の中に多種多様な産業が存在する限り、必ず発生するものがあります。
「産業廃棄物」ですね。
先に書いた通り、多種多様な産業が存在しますから、そこから発生する廃棄物についても、多種多様な装いを見せてくれるようです。
そんな産業廃棄物を専用の施設で処理しているのが、今回の林田産業です。ちなみに産業廃棄物だけではなく、一般廃棄物も処理しているとのことでした。
処理できる具体的な廃棄物については、林田産業の下記公式サイトをご覧ください。
グリーンリサイクルセンター
5月14日、福岡の空模様はあいにくの曇天で、でもカメラを構える私の足はカモシカのようでいて。
そんな軽快な足取りで向かったのは、林田産業の本社とは別の場所にある「グリーンリサイクルセンター」という場所です。
その名の通り、緑に関係のある廃棄物を処理している施設でした。
緑とは例えば、
- 木くず
- 草
- 竹
のことで、処理している現場の様子も実際にご紹介いただき、この目で確かめることができました。
中間処理をしている木くず、草、竹
この写真を見て「木くず」と思う人は中々いないとは思いますが、要はこれらのような廃棄物がリサイクルセンターに寄せられ、そこから処理をする。
ちなみにその処理についても、「中間処理」と呼ばれるものらしく、その名から想像が容易いように、処理をした後はまたどこかへ運ばれていくようです。
運ばれていく先は、例えば製紙工場、例えば牧場。
廃棄物が処理された後に、上記のような場所でどのような活用がされているのか、想像しただけで「リサイクルって素晴らしい」と思えてきます。
遠隔操作の導入
ところで、今回私がこの林田産業へ足を運んだのには理由があります。
まず一つ目は、現場へ足を運ぶことで自分の知識・経験とするため。
そして二つ目は、我々ARAVのソリューションを導入した現場及び企業様の紹介を行うための、下準備をするため。
正確には、まだ設立して1年しか経っていないARAVのソリューション事例として、実際に導入していただいた企業様をこうした形で活用したい、というのがメインの目的であり本音だったりするのですが。
上の写真は、ARAV代表の白久が林田産業の方にフィードバックをいただいている様子です。
現場の担当者の方に遠隔操作を実際に活用いただき、すぐさまフィードバックをいただく。そのフィードバックを元に新たな解決策をその場で打ち出す。
ハードもソフトも、ついでにインテグレーション(取付)も、三位一体同時に扱えるからこそ、こうした芸当ができるのでしょう。
私には到底ムリですが、ARAVの技術者ならばそれも可能だということを、この日の現場で実感することができました。
雨の中でも、レインコートをまとい業務を続けます。
インテグレーションは、現場において最も気を遣う部分だと、技術の田口は言っていました。どこか一ヵ所でもズレやなんらかの不具合があってはいけないのだ、と。
適材適所、操作側のフィードバックを白久がいただいている間にも、田口はこうして一人黙々とインテグレーションを続けます。
いつも2人で現場へ行っているので、それだけ信頼関係も既に育まれているのでしょう。
遠隔操作導入の目的
雨が降っていたとはいえ、常になんらかの処理を施している現場では、結構な量の粉塵が舞っていました。木くずや草、竹を扱う現場であることを踏まえると、粉塵が舞うのも理解に容易いのではないでしょうか。
それはもう、結構な量の粉塵でした。カメラのレンズにまとわりつく粉塵を拭うために、Tシャツの袖がどれだけ汚れたことか。
こんなことを書いていて、今初めて気付いたことがあります。それは「粉塵が舞っている様子」と「汚れたTシャツ」の写真を撮っていなかったこと。反省であり、次への収穫ですね。
とは言え、粉塵が舞っているであろうことがなんとなくわかっていただけるような、こんな写真を撮っていました。
リサイクルセンターの施設内の様子です。
何らかの廃棄物が粉々になり、それが山のようになっているのがわかります。塵も積もればなんとやら、というやつです。
そんな現場であるが故に、労働環境も過酷なことは明白。そして、そんな労働環境そのものを変えるということが、現実的には難しい、あるいは不可能だということも。
そこでお声がけいただいたのが、遠隔操作をソリューションの一つとしているARAVだった、というわけです。
環境そのものを変えることは難しくても、「環境の一部を、まずは変えてみよう」と。
そんな現場責任者の方の意思が、私には伝わってきました。
まとめ
後日、グリーンリサイクルセンターの現場責任者の方と、林田産業の総務の方々と、オンラインミーティングの機会をいただきました。
特異だと自分たちでも思うほど、「変化を敬遠する業界内において、率先して先進技術を取り入れ革新的な会社を目指したい」と考えているらしく、なるほど、それが今回の遠隔操作に繋がったということでしょう。
最後に。私はこの日、ユーザー側の立場、更に言うと現場そのもので業務をこなしている方々の立場、に立ってモノゴトを捉える機会を得ようと、そう考えながら現場を廻っていました。
うだるような暑さの日でも、凍えて手足が動かない寒さの日にも、現場を回すために日々それぞれの業務に従事してきたであろうことが伝わってくる、効率的かつ能動的な動きをする現場の方々。
そうやって日々会社を支える現場の方々に、「少しでも環境の改善を提供したい。」
部下を思う上司の気持ちがヒシヒシと伝わってくる、そんなことを感じた1日でした。